認知症とこころ ~最後に~

これまで、認知症という疾患の増加傾向や増加減についてお話して参りました。
予防という点では、バランスの良い食生活、人との接点を多く持つ事、退職後の趣味活動など様々なことが考えられます。
これは自ら(もしくは家族)が取り組むべき課題です。

さらに、重要になってくるのが地域社会の取り組みです。
希薄化する地域との関わり、個人主義を見直し、地域での繋がりを様々な方面から作っていくことが重要だと思います。
地域との関わりの中では、煩わしいと感じる事もあるかとは思いますが…

医療が発達して、平均寿命が延びてきた今、誰もが年を取り物忘れなど生活に少なからず支障が出てくることが予想されます。
核家族化も進み、また少子高齢化という点からも、家族だけで高齢者を支えるという事はかなり難しいと考えられます。

今は働き盛りの年齢の方、「めんどくさいな」と思わずに、地域との関わりをを積極的に持ってみてはいかがでしょうか。
無理せず出来る事から取り組む事で、いずれ自分が年を取った時に住みやすい地域へとなっていくのではないかと思います。

医療面からだけではなく、地域社会の面から認知症の増加に歯止めを!!
お一人お一人の気持ちで実現していければと切に願います。